「楽庭」磐座(いわくら)
神が宿るとされる石、磐座。日本では古代から自然を崇拝し、神は山、樹木、石などに宿ると考えらてきました。そして、神が降臨した石が神聖視され、信仰の対象となりました。出雲地方にも磐座は多く存在します。
出雲流庭園には、南西の裏鬼門の方角に必ず大きな立石が据えられています。庭の中で唯一の立石となります。庭の面積からすると、異常な大きさに見える程巨石であることが多く、2トン~3トン、時には10トンもの巨石が立てられることがあります。
巨石の立石は、自然を象徴する大きな山や、立派な滝に見立てられていると考えられます。しかし、異常なほどの大きさを求めたのは、磐座のような存在が意識されていたのではないかと想像されます。
「楽庭」磐座は 神々しい立石を配し 願いを叶える